「中国語検定」の受験者数推移
中国語検定は中国語読解及び聴解能力のほか翻訳能力を問うもので日本人向けの中国語学習に設立された語学検定です。
中国語検定は年に3回行われており、各回毎に受験者数が公表されているので下の表でまとめてみました。
※平成18年以前のデータは公表なし
※志願者数ではなく受験者数のデータを使用
実施年 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 年間人数(人) |
---|---|---|---|---|
平成19年 | 13,647 | 13,301 | 19,198 | 46146 |
平成20年 | 13,619 | 13,143 | 19,093 | 45855 |
平成21年 | 13,994 | 13,616 | 18,636 | 46246 |
平成22年 | 15,212 | 14,604 | 23,484 | 53300 |
平成23年 | 中止 | 25,728 | 25,958 | 51686 |
平成24年 | 19,444 | 17,628 | 22,807 | 59879 |
平成25年 | 14,398 | 13,322 | 17,628 | 45348 |
平成26年 | 10,280 | 9,589 | 13,964 | 33833 |
平成27年 | 9,126 | 8,747 | 13,845 | 31718 |
平成28年 | 9,188 | 9,420 | 14,453 | 33061 |
平成29年 | 9,029 | 9,169 | 13,233 | 31431 |
平成30年 | 7,991 | 8,845 | 13,099 | 29935 |
引用元:中検 | 中国語検定試験 (chuken.gr.jp)
平成23年の第一回目の試験は東日本大震災の影響により中止のためデータなし。
平成24年がピークとみられそこから受験者数はマイナスに推移していますね。
ピーク時の約2分の1にまで落ち込んでいます。
次のグラフを見るとさらに興味深いデータがわかることかと思います。
上のグラフはHSKと中検受験者数を重ね合わせてみたものですが、
なんと、平成20年時点では受験者数にかなりの開きがありましたが、平成30年時点ではHSKが中国語検定の受験者数を抜いています。
やはり中国はもちろん世界でも中国語のレベルの証明となることと、日本においては全国通訳案内士の資格が比較的簡単にとりやすい(HSK6級保持で免除)という理由もHSK人気を加速させているのではないでしょうか?
また、語学検定の受験者数の観点から見る中国語学習者数の推移について分析していきます。
次のグラフはHSKと中検受験者数を合計したグラフになります。
プラスマイナス2万人くらいの浮き沈みはあるものの平成19年と平成30年を比べた際に差は約1万人とそこまで大きな推移はないように感じました。
それぞれの検定受験者数のグラフを見てみるとちょうど平成23,24年くらいに中検受験者数がマイナスに推移してきたと共にHSKの受験者数がプラスに推移しているので、受験者がシフトしていることが見て取れます。
なので中国語学習者数はここ10年でみるとそこまで変わっていないと言えます。
次のページで中国に行く日本人留学生の推移を見ていきます。